紀行写真集


甲州道中 ぶらり徒歩の旅 76

八王子市・小仏宿〜駒木野宿出口


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八王子市


駒木野、小仏関所跡

甲州街道の駒木野宿の中ほどにある関所。

小仏関は甲州道中の重要な関所として整備され、
東海道箱根関、中山道碓井関と共に関東三関と呼ばれていた。

幕府道中奉行の支配下におかれ、
明治2年太政官布告で廃止、建物も取り壊された。

なお、写真の石塔は「史跡小佛関跡」と刻まれており、
その右側にある石二つが、通行人が手形を置いた「手形石」と、
吟味を待っている間に手をついた「手付石」であったと伝えられている。



駒木野公園

小仏関所の隣は、
公園となっている関守、落合家の跡だ。

新編武蔵風土記稿によると、関所番4人が定められた。
川村家、小野崎、佐藤家、そして落合家である。



駒木野宿、頌徳碑

駒木野公園の端にある「先賢頌徳碑」

関守の家に生まれた幕末の志士、
落合尚亮、直澄兄弟や、
落合直文の功績を讃えて建立されたものだ。

碑文は尾崎行雄書

石碑には、
落合直文の弟子である与謝野鉄幹の句が添えられている。

「すがすがし 関所の跡の松風に とこしへ聞くは 大人たちのこゑ」



駒木野宿家並み

小仏関所を過ぎると、
念珠坂と呼ばれる緩い坂となる。

この辺は、かつて旅籠が並んでいたところだ。

駒木野宿は、
関所を挟んで両側(下宿、上宿)が宿場となっていたが
こちら側(摺指、上宿)が中心であったようだ。



駒木野宿出口、火の見櫓

駒木野宿上宿の出口付近、火の見櫓。

道は緩く右にカーブしている。
正面の高架は圏央道だ。


(八王子市 裏高尾町 駒木野)
1009/1911

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