紀行写真集


甲州道中 ぶらり徒歩の旅 23

渋谷・代々木~初台



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渋谷

諦聴寺、正春寺
  堀永山真宗大谷派の諦聴寺(写真手前)は、木造では渋谷区内最古である平安時代以前の聖徳太子像が安置されている。明治・大正までは、太子講が運営され、縁日が盛んであったという。
  正春寺(写真奥)は将軍秀忠の乳母・初台の局の菩提寺として知られる。初台局の娘で、家光の乳母であった梅園局が母の菩提寺として建立したものだ。  
  境内には田村成義の銅像が建っていた。田村成義は日本橋生まれで、明治・大正期に千歳座(後の明治座)・市村座を経営し、歌舞伎振興の功労者であった。この像は、明治44年、田村の還暦を記念して、歌舞伎役者らが中心となって建てられたものだ。

明治神宮西参道入口

 正春寺の横(南西側)は明治神宮西参道入口である(写真左手)。参道の上には首都高速道路(4号線)が走っている。

新国立劇場

山手通りの交差点を渡ると、右側に大きな新国立劇場の建物が目に入る。
地名は新宿区から渋谷区に変わり、ここは本町である。
元の本村で、幡ヶ谷地区の中心であった。町名はそのまま本村が本町となっている。

新・国立劇場は1814席のオペラ劇場(愛称オペラパレス)、1010席の中劇場、
そして340~468席の小劇場の三つの劇場が設けられている。
平成5年、今上天皇・皇后、内閣総理大臣橋本龍太郎のもと、杮(こけら)落としが行われた。
演目はオペラ、團伊玖磨作曲「建-TAKERU」であった。

国立劇場正面入口
 新国立劇場は甲州街道に面している。電車の場合は京王新線(都営新宿線相互乗入)の初台駅から地下道で直結している。


初台駅前

初台駅と言っても、今は駅は地下にあり、かつての京王線は停車しない駅となった。
現在停車するのは都営新宿線と相互乗り入れしている新京王線のみである。

地名の謂れは、太田道潅が作った8ヶ所の砦の内、
代々木村に1の砦(狼煙台)があったことから、初台になった様だ。

2代目将軍徳川秀忠の乳母であった、土井昌勝の妻が、天正19年(1591年)に、
旧代々木村のこの地に200石を拝領し隠居地とし、初台の局と呼ばれていた。


(東京都渋谷区代々木、本町、初台))
0909/0911
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歩行略図
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