紀行写真集
旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 724
今別町・奥平部〜砂ヶ森
Hitosh
奥平部、村本道添入江 |
前方に弁天崎が見えてきた。 手前は小さな入り江になり、船溜まりができている。 波消しブロックが積まれ、海岸(写真左部)には、 船を曳き上がるスロープができていた。. |
今別町、奥平部村本道添 |
奥平部村本道添の道路沿いには、昆布が干してあった。 今別の昆布は、良質のだし昆布として有名だ。 名僧本覚寺五代貞伝上人が、 漁獲の不安定に苦しむ漁師たちの生活を案じ、 読経と共に、海に紙片を撒いたところ、 それが昆布になったという伝説が残されている。 |
今別、弁天崎 |
弁天崎根元の峠道である。 弁天崎は、今別町の奥平部と砂ヶ森地区の境界となっており、 弁天様を祀る小さいな社がある。 弁才天は、元来インドの河神であり、 日本でも水辺、島、岬、池、泉など、水に関係ある場所に祀られることが多い。 |
今別、砂ヶ森 |
今別町の砂ヶ森地区に入ると、 左側に赤根沢の赤岩入口の標識がある。 古くから天然の酸化第二鉄(ベンガラ)の産地として有名である。 藩政時代には顔料として採掘され、役人を置いて管理させていた。 赤根沢に赤色の岩塊を露出している一帯約30aの場所が 青森県の天然記念物に指定されている。 |
砂ヶ森、赤根沢の赤岩 |
見事な朱色をした赤根沢の赤岩である。 酸化第二鉄、又はベンガラで、藩政時代には顔料として採掘。 領内の神社仏閣の赤い塗料や、 日光東照宮、岩木山神社の大堂、山門などの修復にも用いられた。 採掘の跡は、今も洞窟となって残っており、保存状況もよい。 なお、良質な天然の酸化第二鉄の産する所は、全国でも数少ないとのことだ。 |
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