紀行写真集


旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 87

富久山町・宝沢沼〜照内川



Hitosh


富久山町


宝沢沼

福原宿のはずれにある宝沢(ほうざわ)沼で、正面には磐梯山が望める景勝地である。

この沼は、会津藩主蒲生秀幸が、寛永4年(1628)に領民の請願により、
宝沢沼の堤防工事に着手し、同年加藤嘉明が四国より移封された加藤嘉明に引き継がれ、
寛永6年(1630年)完成したものである。

幅22m、長さ240mの堤防(写真手前)で、周囲約4kmの沼が出来た。
これを喜び、福原村民が沼の北に水神宮を、南に恵比寿の宮を建て、
旧暦の7月20日にはこの土手の上で笛、太鼓を鳴らし踊ったようだ。
近年まで土手の祭り(盆踊り)として続いていたが、今は途絶えている。

現在は沼の周囲が郡山市により、「一周ふれあい小路コース」として整備され、
休憩用の東屋も出来ている。

水神社
  宝沢沼の北側にある江戸時代に創建されたく水神社である。まさに灌漑用水を司る神様だ。鳥居の奥に小さな社があった。
馬頭観世音
  水神社の前を通ると、照内川に突き当たる。そこより川沿いに、奥州街道に復帰する。
  その途中に、未だ新しい馬頭観世音が4体あった。すべて昭和初期に建てられたもので、牛馬が重要な陸送の手段であった頃が伺われる。
  流石に太平洋戦争以降に建てられた馬頭観世音は見かけなかった。


照内川土手

照内川の桜並木である。
この川は阿武隈川に流入しており、宝沢沼の氾濫を防ぐ為に利用されている。



照内川高江橋

照内川に架かる高江橋を渡って、次の宿場である日和田宿へ向かう。
旧奥州街道43番目の宿場である。


(福島県郡山市富久山町福原、八山田)
0910/1003

写真が一部表示されない場合は、「ページの更新」(F5キー)、又は「画像の追加」(右クリック)を行うと表示されます

前へ 目次 次へ


歩行略図
逢瀬川〜42福原宿〜43日和田宿〜安積山



街道写真紀行


悠々人の日本写真紀行

TOP 北海道 東 北 関 東 中 部 近 畿 中国四国 九州他

Hitosh


inserted by FC2 system