紀行写真集
旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 115
二本松・油井福岡〜油井町
Hitosh
旧街道/油井・福岡 |
油井側を渡ると、油井字福岡の集落に入る。 ここから右の方、約500mの所に、JR東北本線の安達駅がある。 旧街道はここで左に曲がりすぐに右折、そして左折と完全なクランク形となっている。 |
長谷観音 クランク形の道より左(西)に入った桑原館山に長谷観音がある。鎌倉時代初期に創建されたものだ。 境内の根回り3mの笠松は、市の天然記念物に指定されている。参道の大きな常夜灯が見事であった。前方の橋は油井川に架かる観音橋である。 |
安達太良山 |
福岡の集落を抜けると、左が大きく開け、前方には雄大な安達太良山山塊が見える。 「カシミール3D」で確認すると、中央のピークが安達太良山(1700m)で左のピークが和尚山(1602m)そして右側が鉄山(1709m)、箕輪山(1728m)となっている。 山名の起原は、鉄を産出したので「タタラ」からと、坂東太郎と同じで安達の太郎から転じた説の両方があるようだ。 |
油井町 |
やがて、油井字油井町に入る。油井の中心にある集落だ。 油井は二本松城下と次の宿場である二本柳宿との間にあり、 文化7年(1810年)の記録では宿場に数えられている。 次の二本柳宿が小さかったので、 この由井と一緒で一つの宿場とされていたことがあったようだ。 また、油井は古代の東山道の湯日駅(駅馬数10疋)のあったところで、 古くから栄えた町であった。 なお、油井川のすこし上流に油井字油井宿の地名が残っている。 そのものずばりの油井宿であるから、この辺に湯日駅があったのかもしれない。 |
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