紀行写真集


旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 92

日和田蛇ヶ森〜安積山



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日和田


蛇ヶ森・旧街道

日和田宿を抜けると、日和田町字蛇ヶ森に入る。
蛇骨地蔵堂の伝説の大蛇が祟ったところであろうか。

この辺から断続的に旧奥州街道の松並木が残されている。



三本松

日和田町字三本松地区に入る。

正面の森のあるところが、歌枕として有名な安積(あさか)山である。



安積山

安積山の上り口で、今では安積山公園として整備されている。
なお、標高はここで250mであった。

安積山は古今和歌集の
  「みちのくの あさかのぬまの 花かつみ かつみみる人に 恋ひやわたらん」
で、花かつみが安積の沼の名物となり、多くの歌が詠まれるようになった。

その一つ、万葉集、安積采女の
  「安積山 影さえ見ゆる 山の井の 浅き心を わか(我が)思わなくに」
と彫られた石碑があった。

また、芭蕉は奥の細道で
   「等窮が宅を出て五里斗、檜皮(ひはだ=日和田)の宿を離れてあさか山有。路より近し。
   此あたり沼多し。かつみ刈比もやゝ近うなれば、いづれの草を花かつみとは云ぞと、
   人々に尋侍れども更知人なし。
   沼を尋、人にとひ、かつみかつみと尋ねありきて、日は山の端にかゝりぬ・・・」
と記している。

この花かつみは、実はいまでも諸説があり、郡山市では学名「ヒメシャガ」というアヤメ科の植物を「花かつみ」とする説をとり、昭和49年に市の花に制定している。

花かつみ記念植栽
  安積山山腹に花かつみ(ヒメシャガ)が植栽されている。
  説明には、「元禄2年(1689年)、芭蕉が安積山をたずねてさがし歩いた花かつみを「奥の細道」300年を記念して、ここに埴栽する 平成元年10月 花かつみの里 ひわだ推進会」と記されてあった。
  花びらは淡い紫色で中央部は白く、脈は紫色で橙色のとさかのような突起がある花で、開花期は5月とのことであった。

安積山頂上
  安積山に登ってみた。日当たりの良い頂上のベンチで、今日始めての休憩をとる。
  頂上から東側には日和田野球場が見下ろせるところである。


(福島県郡山市日和田町蛇ヶ森、三本松、安積山)
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歩行略図
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