紀行写真集
旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 142
福島・信夫山〜祓川
Hitosh
岩谷観音鐘楼 岩谷観音の前の階段をさらに上に登っていくと形の良い鐘楼がある。ここからの見晴らしが良い。 |
岩谷観音より福島市街 |
岩谷観音から東側の福島市街を見た写真である。 ほぼ福島盆地の中央にある信夫山から見ると周囲が山に囲まれて、 いかにも福島盆地らしい眺めとなっている。 |
岩谷観音磨崖仏 |
階段を登った鐘楼の裏手の崖にも磨崖仏が多数彫られてあった。 また、福島八景記念碑、古峰神社、庚申塔等がある。 この福島八景とは、明治30年代に選定されたものだ。 当時の福島は東北地方の金融、経済の中心地で、多くの歌人に和歌が詠まれたようだ。 しかし、歌碑が現存するのは、ここ岩谷観音の厳窟晴胤、弁天山の八千代山暮雪、 仏眼寺の逢隅帰帆だけで、他の5つの歌碑はもとより場所も不明となっている。 |
岩谷成田山 さらに坂道を登ると山腹に、岩谷成田山不動明王がある。 東山道の岑越駅のあった信夫山南麓の森谷町には成田山新勝寺の末寺・成田山不動院がある。関連があるようだ。 |
祓川・緑道 |
信夫山を下り、松川に向かう。かつての奥州街道は、信夫山の山麓を北上し、 松川を渡り、次ぎの52番目の宿場・瀬上に向かった。 今は、その道筋ははっきりしないが、ほぼこの祓(はらい)川に沿った道であったようだ。 山岳信仰の盛んであった頃は、この川の水で身を清めてから山に入ったという。 文字通り穢れを祓う川であった。 今は、快適な緑道となっている。 なお、この祓川は森谷の湧水を源流として信夫山南麓を流れ、 阿武隈川支流である現松川に合流している。 |
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