紀行写真集



旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 168

白石・宮城県境〜越河




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白石・越河

下紐の石
  福島県と宮城県の県境を過ぎると右側に「下紐の石」がある。
  古代の用明天皇の后の玉世姫がここの石の上でお産の紐を解いたとの伝説が残されている。
  また、坂上田村麻呂が関所を置いたことから「下紐の関」として歌枕にもなっている。


福島県、宮城県境界

この辺が福島県と宮城県の間にある峠の頂上付近だ。
高度計で230mとなっている。

この辺は、一昨日に降った雪が未だ溶けずに残っていた。

普通、県境は峠や稜線を基準にするが、
ここの県境は峠の頂上よりも福島県寄りにずれている。
伊達藩が少しでも峠越しの見通しを確保しようと境界線を押し込んでしまったようだ。

ここから街道は下り坂となる。
かつては仙台藩の越河番所があった処で、線路の左側に、写真では判りにくいが、
「越河番所の跡」と書かれた大きな標柱が建っている(写真左端のやや上、高架の下)。

この辺は今でも山に挟まれた狭隘のところで
国道4号線とJR東北本線が隣接して走っており、その上を東北自動車道が走っている。
スペースがなく、新幹線は蔵王トンネルの中を走っている。


安産地蔵
  峠を下り始めると左側に安産ダルマ石像と書かれた標識があった。
  この先にあるようだが街道から離れているようなので割愛する。


白石・越河

国境(県境)の峠を下って行くと目の前が開けてきた。
白石市越河(こすごう)地区である。

大きな灌漑用溜池もあり、山間に田圃が気持ちよく広がっていた。
この信号を左に曲がると、仙台藩最初で、奥州街道56番目の宿場・越河宿となる。


深山神社
  入口左手の山の上には深山神社がある。
  深山神社と言うと、県道白石国見線沿いにある国見町指定天然記念物の大榧、大藤で知られた深山神社がある。
  この深山(しんざん、みやま、ふかやま)神社は宮城県では数の多い神社名である。
石碑、石塔
  深山神社の参道には右より、大槻源治安信碑、庚申供養碑、山神碑がある。
  大槻源治安信碑は明治29年門弟中の建立とあるが、それ以外は判読できなかった。  


(宮城県白石市越河)
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