紀行写真集



旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 209

岩沼市五間堀〜聖徳太子堂




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岩沼市

西原橋/五間堀

槻木宿から旧街道にほぼ並行して流れていた五間堀川の橋・西村橋で渡ると、
岩沼市街となる。

五間堀はもともとは阿武隈川に流入している川であったが、
岩沼藩時代に阿武隈川から切り離され、貞山堀に流入している。

貞山堀は伊達政宗が始めた工事で、仙台湾に沿って阿武隈川から名取川の間の堀で、
舟運に利用された堀である。

貞山とは、伊達政宗の諡号(おくりごう)よりきている。



五間堀

西村橋より五間堀川の下流側を見た写真である。
前方に見える橋が現在の江戸橋である。

かつては、ここ西村橋が江戸橋であった。
この川は岩沼城の外濠の枠割りも果たしていた。

五間堀川には三ヶ所の橋があり、奥州街道の江戸橋(現西村橋)、浜街道の天狗橋、
そして二の倉街道の三軒橋であった。



旧街道町並/桑原

西村橋を越えると桑原の集落に入る。

この桑原の地名は、桑畑のことでは無いようだ。
クワは川沿いの土地の意があり、バラは荒地の意味であったとか。

ここも五間堀川の北側に並行した土地となっている。
そういえば、青森から九州まで、「桑原」の地名が驚くほど多数ある。

聖徳大師堂
  さらに進むと、左側に聖徳太子堂がある。
病気が流行した時、聖徳太子像2体を造り、病気退散の祈願をしたのが始まりとのこと。
  その入口鳥居横には、鳥居より高さの高い馬頭観世音があった(写真左部)。比較的新しい観世音で、大正11年に地元の荷馬車業社の建立である。
  その前の松ノ木は、石柱に「清乃松」と彫られてあった。
  
桑原枡形
  聖徳太子堂を過ぎると街道は直角に左折となっている。写真右手には日蓮宗安國寺のあるところだ。

(宮城県岩沼市桑原)
1004/1011

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