紀行写真集



旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 215

名取市・本郷〜植松




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名取市

名取市本郷

奥州街道64番目の宿場岩沼宿の旧北町を過ぎ、志賀沢川を渡ると岩沼市から
名取市本郷に変わる。
名取市は次の宿場・増田宿のあるところだ。

昭和30年に名取郡の増田町、閖上町、下増田村、館腰村、愛島村、高舘村の
2町4村が合併し、郡名の名取をとって名取町となった。
昭和33年に市制施行で名取市になっている。

名取郡は、古代の政治的中心地であった。かつては丹取(にとり)の里と呼ばれていた。
東山道の名取駅(駅馬5疋)があったところである。

街道の両側が開け、実に気持ちの良いところだ。
なお、この仙台平野(名取平野)は、東北では一番大きい平野である。



蔵王連峰

左側遠くに、雪を被った蔵王連峰(1841m)が見えた。写真は望遠レンズで撮ったものだ。

蔵王連峰の雄姿も、旧奥州街道ではここが見納めであろうと思うと感慨深かった。



植松・道祖神路碑

旧街道を進むと、川内沢川の橋にかかる手前左に、古石碑(句碑と道標)があった。
前方は植松の集落のあるところだ。

左側の大きい石柱の正面には大きく「道祖神路(どうそじんろ)」と刻まれてあった。
北面には、道祖神社や中将実方の由来、石碑建立の趣旨が説明され、
道祖神社、名取川、仙台城下への里程が刻まれてある。

また、南面には「笠島は いづこ皐月の ぬかり道 はせを」と刻まれてあった。
芭蕉の句碑と道標兼用の石柱である。

笠島塚、又は芭蕉塚と言われ、安政3年(1856年)に仙台城下河原町の
小西利兵衛によって建立されたものだ。

道祖神路、道標
  写真右側の小さな道標には「笠嶋道」と刻まれてあった。こちらは建立年はわからなかった。
川内沢川
  河内沢川の下流を見た写真である。名取市愛島(めごしま)笠島を源流とする川で、この先で貞山堀(前述)に流入している。
  ゲンジ蛍の舞う清流として知られている川である。

(宮城県名取市本郷、植松)
1005/1011

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