紀行写真集



旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 221

名取市・JR名取駅入口〜上余田




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名取市
名取駅入口
  増田神社を後にして、少し歩くと名取駅前交差点となる。ここから300m先にJR東北本線の名取駅がある。


名取駅前通り

名取駅は、明治21年の開業当時は、宿場名をとって増田駅となっていた。
しかし、昭和33年の市制施行により、昭和38年に名取駅と改称されている。

東京より341.4kmで、次の駅は南仙台となっている。



村田道追分

現在の田高(たこう)交差点で、かつての村田道追分である。
左秋保、村田(県道118号線)、右が仙台バイパスと書かれてあった。

秋保は温泉で有名なところだ。一度宿泊したことがあり懐かしいところである。

村田町は、仙台と山形を結ぶ街道の分起点として、古くから賑わっていた町だ。
伊達藩が栽培した紅花や藍を仙南地方で買い集め、
江戸や上方は運ぶ商取引で栄え、今でも蔵の町並みが残されている。

古道標
  田高交差点の角に、古い道標が残されてあった。正面に「村田道」、左面に「距高館村二十九丁」と刻まれてあった。1丁は約109mであるので、3.2kmとなる。
  なお、高館は高館城に由来する。安元元年(1175年)、藤原秀衡が築いた館であった。


名取・上余田

名取市増田を抜けると上余田(かみようでん)に入る。
名取市北端の地域で、次は仙台市となる。
左の道標には「東京より343km、名取市上余田」と書かれてあった。

東京より343km、大分遠くまで歩いてきたものである。
旧奥州街道の第2の目標地仙台はもう一息のところだ。

なお、余田は「ようでん」と読ませているが、
余田(よでん)とは荘園制で土地台帳に載せられていない田の意味である。
一般に地利が低く地子は納めるが、公事は免除されていた土地であった。


(宮城県名取市増田、上余田)
1005/1012

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