紀行写真集
旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 225
仙台・67長町宿
Hitosh
69長町宿 |
太子堂駅のところで、東北本線と新幹線のガード(写真右端)を潜り、反対側(西側)に出る。 この道筋が、旧奥州街道であったところだ。 住所は太子堂から長町に変わる。 写真のこの辺が、仙台城下町と広瀬川を隔てて隣接する旧奥州街道67番目の宿場・長町の あったところだが、その痕跡はなかった。 今は、江戸時代以来の街道沿いの商店街として賑わい、仙台副都心と呼ばれている。 |
JR長町駅 |
長町の旧街道を進むと右手にJR長町駅となる。 明治27、旧仙台二の丸に本部を置いた陸軍第二師団が、 日清戦争の際に軍用停車場として臨時に設置した駅がその始まりである。 開戦の翌月から昼夜兼行の突貫工事で造られ、 26条のリールを備えたものであったが、ホームはなかった。 第二師団の出征を見送ってから駅設備が作られ、明治29年に民間駅として開業した。 その後は広大な貨車操作場(長町操作場)となり、昭和35年には北日本最大の駅であった。 現在は、貨車操作駅としての役目も終え、その跡地(駅東側)は 大規模な再開発工事(あすと長町)が進められている。 |
笹谷街道追分 |
長町駅の前の笹谷街道(現国道286号)追分である。 延喜式で多賀城から笹谷峠を越え秋田城へ向かう道として開削されたのが始まりである。 江戸時代は、仙台と山形を結ぶ主要なルートで、参勤交代にも利用されていた。 旧奥州街道は、このまま直進である。 |
長町3丁目 仙台長町三郵便局前である。この辺が長町宿の中心街であったのであろうか。その痕跡は無かったが、街道筋らしく間口が狭く、奥行のある店舗が並んでいるように感じた。 |
十八夜観音堂 |
長町宿の出口付近にある、仙台三十三観音の第32番札所となっている十八夜観音堂だ。 常蔵院観音堂で康平2年(1059年)の開基とのこと。 もとあった場所である伊達家の墓所大年寺の整備に伴い、 元禄10年(1697年)にここに移転された。 堂内には1m程の勢至観音立像が祀られ、 承和2年(835年)慈覚大師の作と伝えられている。 旧暦の18日の夜には月待ち講が開かれていた。 境内には、湯殿山、山神、馬頭観世音等多数の石塔が集められてあった。 |
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