紀行写真集



旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 414
花巻市・二枚橋大通り〜JR花巻空港駅



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花巻市

チューリップの幻想
  花巻空港駅口の交差点を左折し、駅に向かう途中の道路沿いに、宮沢賢治所縁のオブジェが設けらてあった。
  左は「チューリップの幻想」と題したものだ。賢治の童話「チューリップの幻想」より「チューリップが偉そうに咲くと、明るい春がくる」と刻まれてあった。
輪廻の宇宙
  こちらは童話「やまなし」からで、自然輪廻やおおいなる自然のめぐみを、水の底に住む子ガニの物語として表している。
  このオブジェでは宇宙と水底を、分割された球で同時に表現しているとのことだ。
  そう云えば、写真ではわかりにくが、左下に子ガニも添えられてあった。  

宮沢賢治は明治29年に稗貫郡里川口村(現花巻市)の質店の長男として生まれ、
旧制盛岡中学校、そして盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)を卒業している。
詩人、童話作家、教師、農業指導家、そして地質学者でもあった。

作品中に登場する架空の理想郷に、岩手県をモチーフとした「イーハトヴ」があり、
また、小さいときに暗記した「アメニモマケズ」は今でも覚えている。

   雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 
   丈夫ナカラダヲモチ

   欲ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテヰル
   
   〜 サウイフモノニ ワタシハナリタイ



花巻空港駅

花巻空港駅に着いた。
駅舎の背後のJAの建物の壁面には宮沢賢治像が描かれてあった。

この花巻空港駅は昭和7年に開業した「二枚橋駅」が、花巻空港が出来た時に
改称されたものだ。
東京から505.7kmの駅である。

駅前看板
  駅前広場の大きな看板には写真付きで花菖蒲群落」と「羅須地人教会」が描かれてあった。
  前者は、花巻市西宮野目にある花輪堤花菖蒲群落のことで、国の天然記念物に指定されている。花菖蒲自生地としては、本州北限といわれている。
  羅須地人(らすちじん)教会は、大正15年に宮沢賢治が設立した私塾で、今も建物が残されている。 


オブジェ・空

花幕空港駅前正面にある「空」と題するオブジェ。

「少年が抱く空への夢や、見知らぬ土地への旅への期待を胸に
おおらかに空を舞う子供の姿」と説明してあった。

この後、東北本線で北上駅まで戻り、駅前の東横イン北上駅口ホテルに投宿する。
昨日に続いて、北上での連泊となった。


(岩手県花巻市二枚橋大通り、二枚橋)
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歩行略図
花巻市・花巻空港〜JR石鳥谷駅口



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