紀行写真集



旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 432
紫波町・二日町向山〜古館



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紫波町

高水寺跡

城山(標高180.6m)の北端である。
かつては、高水寺城の名前となった高水寺の広大な敷地のあった処である。

高水寺は称徳天皇の勅願によって、神護景雲2年(768年)に創建された古寺である。

一時は、1山40余坊があったというが、戦火などで衰え、
後に頼朝軍が陣ヶ岡(現峰神社付近)に陣を構えた時には、16坊のみであったようだ。

高水寺の隣は走湯(そうとう)神社となっている。


方山寺観音堂
  建物には高水寺と書かれた大きな額が架かっているが、実際は違うようだ。
  南部氏により高水寺は盛岡に移され、高水寺の跡に立つ寺は、方山寺の資材を使って作られた旧観音堂とのことである。
観音堂
  観音堂の右側にある新しい観音堂だ。岩手県指定有形文化財の木造十一面観音像が納められている。
  藤原末期の作と推定される一木造りの観音像で、当国33番目の7番の札所となっている。
走湯神社参道、矢立の槻
  高水寺の北側に隣接している走湯(そうとう)神社の参道である。
  鳥居の左側に見えるのは矢立の槻(つき)で、紫波町指定天然記念物になっている。  

吾妻鏡に、頼朝はこの樹の下に立つと走湯権現に奉納すると称して、
上や(うわや)の鏑(かぶら)二つを射立てられたと記されている。

それで今は矢立の槻と呼ばれている。
推定樹齢は千年、幹周6.5mとのことだ。


馬頭観世音
  走湯神社の参道脇には大きな馬頭観世音が二つ鎮座していた。如何にも旧街道筋らしいところである。

(岩手県紫波町・二日町向山、古館)
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歩行略図
紫波町・JR日詰駅口〜日詰郡山宿〜郡山城址〜JR古館駅



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