紀行写真集



福山街道 11
函館市・五稜郭


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五稜郭入口、一の橋

江戸時代に箱館(現函館)に築かれた
日本最初の洋式城郭・五稜郭の入口である。

五稜郭は、当時の大砲では箱館湾からの射程外であるこの地に、
安政4年(1857年)に着工し、元治1年(1864年)に竣工した、
5つの突角(五陵)のある星形の平城である。

手前は郭外南西の広場(手前部分)と半月堡結ぶ橋で、
その先に半月堡と堡塁を結ぶ二の橋がある。

現在この橋の他に、北側に裏門橋と、計三本の橋が架かっているが、
築造当時は、半月堡からこの一の橋の反対側と、
郭の東北側にも橋が架かっていた。



五稜郭レリーフ

五稜郭のレリーフである。

五陵郭の姿が良くわかる浮き彫りとなっている。
右の突端が、半月堡である。



五稜郭堀

五稜郭は、五芒星型の堡塁と一か所の半月堡(馬出堡)からなり、
水堀で囲まれてあった。

堀の最も広いところで幅は30m、深さは3~5mであった。

築城当時は、五稜郭の裏手を流れる亀田川の水を引いていたが、
現在は水道水を用いている。



五稜郭石垣

当初は、総堀の他、土塁すべてに石垣を築く計画であったが、
費用が嵩むうえ、石の切り出しに時間がかかることから中止され、
石垣は堀の他、半月堡と郭内入口にしか築かれなかった。

石垣の石は函館山から切りだされた石材を主に使用した。



五稜郭土塁

五稜郭の土塁とその内側で、
塁道との段差は2mとなっている。

土塁は堀を掘った時の土で築かれた。
本塁の高さは7.5m、幅は土台の部分で30m、
上部の塁道の部分に砲台が設えられた。


(函館市 五稜郭町)
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