紀行写真集



福山街道 16
函館市・大三坂~元町


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函館、大三坂

函館港西波止場より大三坂(だいさんざか)を登り、
函館山山麓にある元町に向かう。

安政元年(1854年)の日米和親条約により、
安政6年(1859年)に国際貿易港として箱館(現在の函館)が開港。

その中心地が元町で、函館港を見下ろす位置にあり、
箱館奉行所や開拓使がおかれ、北海道・道南の行政の中心であった。

また元町は、外国人も居住し、領事館や、
異なる宗派の教会、寺院が近接した場所に建ち並んでいる。

写真は、元町に向かう綺麗な石畳の大三坂で、
日本の道百選にも選ばれている。

和と洋が混じりあう異国情緒溢れる坂道となっている。



カトリック元町教会

大三坂の途中右側にあるカトリック元町教会は、
江戸末期に来日したフランス人宣教師が、仮聖堂を建てたのが始まり。

火災で消失し、現在の建物は大正13年に再建されたものだ。

この時、火災の見舞いとして
ローマ法王ベネディクト15世から贈られた豪華な祭壇がある。
日本で、唯一ローマ法王から贈られた祭壇とのことだ。

六角屋根の上に乗った大きな風見鶏と赤い屋根が、いい雰囲気である。

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函館ハリストス教会

安政6年、ロシア領事館付属聖堂として建築されたのが最初である。

その後、明治5年に全国初のロシア正教会の聖堂となり、
現在も函館を中心にした信者の活動拠点となっている。

教会の鐘の音から、ガンガン寺として親しまれ、
日本の音風景百選に選ばれている。

また建物は、国の重要文化財に指定されている。



函館西高等学校

函館・八幡坂上にある函館西高等学校。

明治38年に北海道庁立函館高等女学校として元町に開校、
昭和25年に男女共学の函館西高等学校と改称されている。

歌手の北島三郎の出身高として知られている。



函館、元町チャチャ登り

大三坂はここから細い急な坂道となっている。
チャチャ登りとも呼ばれているようだ。

チャチャは、アイヌ語で「おじいさん」の意味。
膝を曲げて登らなければならないほどの急な坂道とのことだ。

この坂の左側には函館聖ヨハネ教会、
妙福寺があるところである。


(函館市 末広町 元町)
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