城下町・川越
かねつき通りは、すっかり川越名物となった「時の鐘」の前の小路である
時の鐘は、高さが16m、檜造りの古風な鐘楼である
承応2年(1653年)、川越城主であった松平信綱により建てられたものだ
しかし大火で消失したため、現在のものは、明治に復元されたものである
(埼玉県川越市)
仲町交差点から幸町、元町、そして北側の「札の辻」辺りまでが
特に蔵造りの建物が多く残されているところで、一番街通りと呼ばれている
川越の蔵は磐城墨を混ぜて黒くし、その上を木賊(とくさ)で磨き上げた黒壁が
特徴となっているので、実に重厚な町並みとなっている
現在でも、30数軒が残されているから圧巻である
なお木賊とは、トクサ科の常緑シダで茎にケイ酸を含み硬く
物を砥ぎ磨くのに古くから用いられていたものだ。
(神奈川県川越市)
菓子屋横町
養寿院の傍の菓子屋横町
昔懐かしい菓子屋・駄菓子屋が並ぶ横町である
明治の始めに、養寿院の門前町として賑わうこの町で
鈴木藤左衛門が、江戸っ子好みの気取らない菓子を製造したのが始まりで
昭和初期には70軒以上の店が出来ていた
今は生活が変わり店も激減したが、それでも22軒の店が並んでいる
平成13年に「かおり風景100選」に選ばれている