華 厳 滝
Kegon Falls

明智平展望台より
  第2いろは坂を登り切ったところにあるのが、明智平(あけちたいら、1376m)である。そこから、ロープウェイで、明智平展望台に登ると、正面に中禅寺湖と華厳滝(けごんのたき)が望める。と、書くと変に思うかも知れないが、渇水期の今は滝の水が流れていないのである。
  写真の丁度中央、中禅寺湖の真下に本来は、あの名瀑華厳滝(落差97m、幅7m)があるのであるが残念であった。おまけに、華厳滝の中間部から、中禅寺湖の伏流水が玉簾(すだれ)の様になって細い滝のなって流れ落ちている十二滝は、寒さのため、凍って殆ど流れ出していないのであるから、まさに滝見物と言った風情ではなかった。ただ寒かった。
中禅寺湖
  明智平より、中禅寺湖畔にでた。男体山噴火の際、溶岩流が堰き止めて出来たこの中禅寺湖の水が大尻川を伝わって、溶岩の崖から大谷川に落下しているのが華厳滝である。  
滝壺、観瀑台より
  中禅寺湖湖畔よりエレベーターで一気に華厳滝滝壺に降りることが出来る。この写真は、その観瀑台(かんばくだい)より撮った写真である。生憎、殆ど滝の水の落下は無かった。普段なら、もの凄い轟音と、水しぶきの凄いところであるが、今日は、嫌に静かな感じがした。
滝壺付近の氷柱
  伏流水が玉簾のように流れ落ちる十二滝は、寒さのため、氷柱(つらら)となっていた。
滝壺付近より
  滝壺より、滝口の方を見上げた写真である。この写真は今から40年以上も前に訪れたときのものである。その後、華厳滝は浸食と崩落を繰り返しながら中禅寺湖側に後退している。さらに、1986年(昭和61年)に大崩落があり、この写真とは景観が大きく変わってしまった。
  自然の摂理とは言え、やはり凄いと思った。こんな景観を見ていると、「人生如何せん」と滝壺に飛び込んだ藤村操の巌頭の辞を思い出す。それ以来、自殺の名所となってしまった。
  滝壺から大谷川沿いは、華厳渓谷と呼ばれ、白雲、涅槃(ねはん)、般若(般若)、方塔(ほうとう)、そして阿含(あごん)と命名された滝が続いている。どうも抹香(まっこう)臭い名前を付けたものだ。確かに、そんな名前を付けたくなるような雰囲気を持った景色となっている所でもあるが。
  それから、華厳(けごん)も仏典から来ているので、念の為付記しておく。 



ルート

日光〜第2いろは坂〜明智平
〜中禅寺湖〜華厳滝〜観瀑台〜大谷川
駐車場
明智平 無料
華厳ノ滝入口 有料


5903/0104







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