鳴沢氷穴〜本栖湖
Narusawa Hyouketu


鳴沢氷穴
  鳴沢は富士山山頂から北西山麓に広がる村である。水が大きな音を立てて沢に流れ落ちた所から、鳴沢と名付けられたとのこと。
  この辺一体は、言うまでもなく、富士山の裾野で、その溶岩流によって覆われている。村の北部には東海自然歩道が通る足和田山(1355m、五湖台)、紅葉台(1165m)があり、西には上九一色村(かみくいしきむら)にかけての大樹海、青木ヶ原が広がっている。
  青木ヶ原は、富士山の側火山である長尾山(1424m、864年)から流れた溶岩によって出来た溶岩原である。広大な表面が、森林に覆われていることから樹海と呼ばれている。
氷穴
  玄武岩質の流動性に富む溶岩流中に生じるトンネル状の空洞を溶岩トンネルと言う。直径は最大数m位で長さは数km以上のものもある。
  新しい溶岩流が、古い溶岩の中を、パイプ状の通路を通って、溶岩の先端部に送られてくるが、溶岩流が少なくなると、トンネル状の空洞となって、冷却固化して出来たのが溶岩トンネルで、日本ではこの青木ヶ原が有名である。
  火山の麓(ふもと)などにある洞穴、即ち溶岩トンネルとしては、氷穴、人穴、風穴として呼ばれているところが多い。
  その、代表的なのが、この鳴沢氷穴で、真夏(8月)に訪れたが、氷が溶けずに残っている。この他、
この鳴沢には眼鏡穴、大室洞窟、本栖風穴、富士風穴、高岳風穴、蝙蝠(こうもり)穴、竜宮洞穴等が有名である。
青木ヶ原
  標高900〜1200m、周囲16kmにわたって広がる大樹林帯である。磁石が効かない事でも、また自殺の名所としても知られているが、今回は鳴沢口から少し入ってみた。昼日中なのに、薄暗く、この写真もストロボ一発で撮った写真である。樹齢300年程のツガ、ハリモミ、ヒノキなどの原生林は「富士山原始林」は天然記念物に指定されている。
本栖湖
  本栖湖畔の宿を早朝に抜けだし、本栖湖一周をした。湖畔は、キャンパーで溢れていた。この辺一体は、キャンプ禁止地区であるが、付近のキャンプ場(本栖湖キャンプ場、本栖キャンプ場、本栖レイクサイドキャンプ場等)が満杯の為の野営の様だ。アウトドアブームも良いがこういう輩が後を絶たない。ここは、国立公園であり、指定場所以外はキャンプ禁止となっていることを知らないのかも知れない。
  それでも、早朝の今は、静寂を保っていた。
  この本栖湖(湖面標高900m、周囲10km、最深部122m)は、青木ヶ原と同じく、富士側火山の長尾山からの溶岩によって堰き止めら出来た湖で富士五湖の中では透明度は17mでトップである。鳴沢氷穴と青木ヶ原を挟んで丁度反対側にある。
  湖岸北西の中之倉トンネルの手前の撮影好適地に行った。 5000円札の図柄となった所で、大きな三脚にカメラを付けた人が夜明け前から多数集まっていた。湖と竜ヶ岳(1485m)の裾野と、そして富士の姿が見事であるが、今回は薄雲があり、生憎の写真となった。
  この後、宿に戻り朝食を取った。そして、精進湖、西湖、河口湖、山中湖を回り、御殿場インターより、東名高速で帰宅した。



ルート

中央高速 河口湖〜鳴沢氷穴
精進湖〜〜青木ヶ原〜本栖湖

鳴沢氷穴 歩行 1時間
本栖湖 歩行 3時間

駐車場・休憩所

鳴沢氷穴入口  有料
本栖湖湖畔 無料


9408/0107







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