紀行写真集



旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 693
蓬田村・中沢〜阿弥陀川


Hitosh



蓬田村、旧街道

前回、雨で中断した蓬田(よもぎた)村入口から、旧街道に復帰する。
今回は、暑いぐらいのいい天気であった。

写真は、蓬田村のJA青森蓬田支店の前である。
この先に、JR津軽線の蓬田駅のあるところである。



JR津軽線、蓬田駅

JR津軽線の蓬田駅は、昭和6年の開業で、
青森駅より19.1km、東京より758.8kmの駅だ。

駅舎は、平成20年に竣工した新しい駅舎であった。
無人駅で、待合室のみの駅舎である。



蓬田・名残の松

旧街道は、ここで緩く右にカーブしている。
旧街道名残の松がいい感じであった。
.

蓬田正法院

阿弥陀川の手前左側にある蓬田正法(しょうぼう)院。

この先の阿弥陀川を渡ると、
旧奥州街道105番目の宿場・蓬田宿である。
その手前の、この正法院は参勤交代時の松前藩主の休憩所となっていた。

正法院は、慶長18年(1613年)開基の曹洞宗の寺院だ。
寺宝となっている円空作の観音菩薩坐像は、青森県の文化財に指定されている。

手前の山門には2体の仁王像があった。
昭和5年に、
青森市後潟の船大工、工藤源蔵が4年の歳月をかけて完成させたもので、
奈良東大寺の仁王像の型に倣ったという。



阿弥陀橋

阿弥陀川に架かる阿弥陀橋で、この橋を渡ると、
蓬田村字阿弥陀川地区から蓬田となり、蓬田宿の中心であったところだ。

この川で、夜な夜な光を発するものがあり、
村人たちは恐れて誰も近づかなかった。

阿弥陀如来が夢に現れ、そのお告げを受けてこの地にやってきた
浄土宗の開祖・法然上人の弟子金光上人が、
川を掘り起し捜したところ立派な筥が見つかり、
開けてみると中に金色に輝く阿弥陀如来像があった。

以来、この川を阿弥陀川という。
なお、この阿弥陀如来像は、現在弘前市の西光寺に祀られている由。


(蓬田村 中沢 長科 阿弥陀川))
1210/1412

写真が一部表示されない場合は、「ページの更新」(F5キー)、又は「画像の追加」(右クリック)を行うと表示されます


前へ 目次 次へ


歩行略図
青森市左堰〜後潟〜蓬田村〜蓬田駅



街道写真紀行


悠々人の日本写真紀行

TOP 北海道 東 北 関 東 中 部 近 畿 中国四国 九州他

Hitosh


inserted by FC2 system