紀行写真集
旧奥州街道ぶらり徒歩の旅 274
大崎・三本木白坂〜大豆坂
Hitosh
明治天皇聖跡碑 東北自動車道の跨道橋(御殿森橋)を渡ると、街道沿いに立派な「明治天皇鑾輿(らんよ)航渡聖跡碑」がある。 明治14年の東北巡幸を記念したもので、この時はこの先の鳴瀬川を船で渡ったようだ。 |
大豆坂交差点 |
急な坂を下り、県道56号線に合流し、さらに下ると 正面に国道4号線との交差点・大豆坂交差点が見えてきた。 ここまでくると、旧奥州街道72番目の宿場・三本木宿はもうすぐである。 この交差点を左に少し行き、東北自動車道の下を潜って左側に蟻ヶ袋・山畑横穴群がある。 6〜7世紀に丘陵斜面に作られた横穴墓群で、20数基が確認されている。 うち3基は、赤色顔料を用いた円文や同心円文が描かれている装飾横穴である。 昭和48年に国指定史蹟となっている。 |
三本木墓地 |
国道4号線を横断すると旧街道左側に広大な三本木の共同墓地が見える。 この墓地の先(北側)は鳴瀬川である。 街道右側には大豆坂地蔵尊のあるところだ。 |
大豆坂地蔵尊 |
明和2年(1765年)、火あぶりで処刑された人を弔うため、 仙台の広瀬川から採った高さ4mの巨石を彫って造ったという。 現在は、延命子育て地蔵として地域住民の信仰を集めている。 この背後にある建物は、三本木亜炭記念館と道の駅三本木である。 仙台藩では、現在の大崎市三本木の大松沢丘陵などで、亜炭を採掘していた。 大正8年の仙台鉄道開通等により、仙台へ大量供給されるようになった。 館内の中央には重さ10tの亜炭塊を展示し、関連資料等が展示されている。 |
鳴瀬川堤防 |
大豆坂の地蔵尊の前を通ると前方に鳴瀬川の堤防が見えてきた。 鳴瀬川は、三本木宿を二分している川で、川の手前が三本木宿南町、 川を渡って反対側が北町と呼ばれていた。 街道はここで右に曲がり、土手沿いに進む。 |
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